映画 三姉妹

場面は「いま」からはじまります。別れた夫の借金を返しながら花屋を営む長女、聖歌隊の指揮を務め家族も高級マンションに越したものの、夫の裏切りが発覚し苦悩する次女、食品卸業の夫とその連れ子と3人暮らし、劇作家としては大スランプ中で酒浸りの日々…

私と人生会議

かなり前にこのブログで紹介させて頂いた「浦安あおべか介護タクシー」の運転手さんが、医療ルネサンスの連載をしています。 昨年7月に肝硬変になり、療養生活をしておられるその人生会議の記事で、連続8回とのことです。人生会議はACP(アドバンス・ケア・プ…

Prison Circle

島根あさひ社会復帰促進センターは、ICタグとCCTVカメラが受刑者を監視し、食事搬送やドア施錠を自動化する新しい男子刑務所で、日本で唯一Therapeutic Community 回復共同体 (TC) という受刑者同士の対話をベースに更生を促すプログラムを持っている刑務所…

Each and Every Moment

吉祥寺アップリンクの上映最終日に観てきました。フランスの看護専門学校のドキュメンタリー映画で「人生、ただいま修行中」。講義、実習、学校の教官との面接、の3つのパート構成でしたが、最後の面接パートが圧巻でした。 フランスの看護教育制度は、セメ…

心の回復と芸術活動

10月中旬に箱根ヶ崎にある瑞穂町郷土資料館で開催された、精神障害者によるギャラリートークに参加してきました。平川病院などで長く造形教室を主宰されてきた安彦講平先生、地域活動支援センターひまわりで活動されている山本真由美先生による支援のもとに…

身体・霊・死 の記憶

二年半前に東京都庭園美術館で行われたクリスチャン・ボルタンスキー展に行きました。再来日の展示、それも今回は、50年の軌跡―待望の大回顧展、とあり、国立新美術館に行ってきました。 会場内はかなり広く、幾つかの展示が同時に開催されていました。 平日…

精神障害者の地域移行支援と基礎教育

10日ほど前に、日本精神保健看護学会のワークショップで、精神看護学教育について話し合う機会を持ちました。地域や臨床では精神障害者の地域移行支援について取り組まれていますが、まだまだ社会的入院患者が多いなか、基礎教育における、現状や将来に向け…

紫陽花

今年も紫陽花が満開を迎えました。もう少し剪定して整えておいた方がよかったかもと思うほど広がりすぎていますが(^^; 雨の雫が残っている方が風情がありますが、今日は梅雨の合間の晴れ日でした。また、一週間が始まります。

グループワーク演習

今年も静岡まで管理職になる看護師を対象にしたグループワーク演習に行ってきました。もう5年位続けて通っています。 当初は看護と集団力動というテーマだったのが、カリキュラムの時間削減のため、だんだん他のコマのテーマが加わり、今年からコミュニケー…

久保田一竹美術館

一竹のいのちを染めし この辻が花 華やげ 幻ならで 館内の写真は撮影できませんでしたが、一千年を超すひばの大黒柱を16本使いピラミッドをイメージ化したという天井高い頑丈な建造物でした。 染色家久保田一竹が、1994年に富士と河口湖を臨む場所に「一竹辻…

パネル展

アートギャラリー884 「精神医療の夜明け前を問う」に行ってきました。パネルとポスターの展示、そして、ドキュメンタリー「夜明け前のうたー沖縄の私宅監置」の上映にも間に合いました ドキュメンタリーでは、第二次大戦後、沖縄県の米国占領下で、長く私宅…

3月21ー26日精神医療の『夜明け前』を問う

沖縄本島北部に現存する私宅監置用の小屋を通して精神医療の歴史と患者たちの置かれた実態について考えるイベントが開かれます。 行政の許可により、合法的に私宅監置ができる精神病者監護法は、1950年に廃止されましたが、米軍統治下に置かれた沖縄での廃止…

遅咲きの梅の花

国際基督教大学に学会参加で行ってきました。遅咲きの梅が青空にはえてとても綺麗です。…実は時期的に桜と思って撮影したところ梅でして、びっくり。 向こうに見えますか?チャペルです。

第20回 「神奈川県看護教育フォーラム」についてのご案内 | 神奈川県看護師等養成機関連絡協議会

明日は、こちら神奈川県看護教育フォーラムに柳田邦男先生に講演を頂きます。 企画運営委員で無事前日となりました。参加者にご満足頂けるよう、明日はがんばろうと思っています。 第20回 「神奈川県看護教育フォーラム」についてのご案内 | 神奈川県看護師…

映画化が楽しみ

帚木蓬生氏「閉鎖病棟(仮)」が秋に映画化されることになったようです。「閉鎖病棟」は、第8回山本周五郎賞を受賞した書下ろし小説で、2000年に「いのちの海 closed ward」として一度映画化されたので、再映画化となります。 重い過去を背負いながら、精神…

アイデンティティはどのように形成されていくのでしょうか。

今年に入って、仕事ではありますけれども、うん十年ぶりに海外に行ってきました。子どもが小さいうちは家を離れない母親をしていましたが、一応、昨年から成人ばかりになったので、母親としての在り方も変化しようとしているのかもしれません。 シンガポー…

近況

かれこれ1年お休みしてしまいました。職場がかわり、内側の仕事のタスクが異常に増えて、体力がついていかず、焦りつつも進めない日々を過ごしました。 「きつい時に一歩だけ前に足を出すこと」というモットーでもって、行っている研究を発表し、その一歩の…

長期入院の現在

日本の精神疾患患者の長期入院患者数は、 世界的にも群を抜く多さであり続けていますが、原発事故でその実態が改めて明らかになりました。 このドキュメンタリーでは、原発を機に地域生活ができるようになった自由の喜びや、一方で長年の入院患者同士の別れ…

仕事でおでかけ

先週は定期試験の監督で富士急行冨士山駅に行きました。目的地はそこからタクシーで5分位なのですが、1時間目の監督でしたので、当日朝に行くのでは間に合わないと困ると思い、近くの知人宅に前泊させて頂きました。 下の写真の大月駅は富士急行の始発駅で…

人生100歳時代の看護

週間医学界新聞の新春随想で日本看護協会会長が、人生100年時代を想定して、全ての看護職に、ニーズをとらえる力、ケアする力、協働する力、意思決定を支える力、が必要だと書いています。新しくはなく、今までもずっと挙げてきた力だとは思いますが。 一方…

精神障害者と抱え込む家族

家の中に15年間監禁され、衰弱して亡くなった精神障害者の記事をみて衝撃を受けました。両親によると、16~17歳から精神疾患にかかり暴れるので監禁していた、と言います。こんなに長期間にわたってどうなっていたのか、娘の愛里さんはどのような体験をして…

奥多摩へ 介護タクシー試乗体験

晩秋の紅葉を満喫させて頂いた一日でした。3人のうちの誰が晴れ日を呼んだのか、暖かく気持ちいいドライブでした。 前々から楽しみにしていた介護タクシー試乗体験で奥多摩に向かいました。デイケア用の車両が改造されたものだそうで、車いす、担架が備え付…

空気を読む

Be掲載の部きっ長さんには、いつも笑わされていますが、この土曜日のは、「空気を読む」の巻、面白そうとさっそく読み進めると、新商品のチョコを選定する会議の成り行きでした。 マイペースに自分の持論を素直にアピールする部きっ長さん。自分の意見では…

ニーゼと光のアトリエ

年末年始に観に行きましたが、精神科治療やケアについて、多くの示唆を与えている映画でとてもよかったです。短期間ですが再上映されますので、お時間の合う皆様はぜひ足をお運びください。 CINEMA Chupki TABATA 11月16日(木)〜30日(木) 11月16日(木)〜30日…

櫨紅葉

このところ晴れた秋空の下をぽかぽか気持ちよく歩ける日が増えています。 近所のスーパーの近くの櫨がきれいです。もみじに比べて気候に影響を受けにくく、美しく紅葉しやすいそうで、日常に温かさを与えてくれています。上の方に、白い実がついています。

ネット上に訴える若者を救う

座間市のアパートで9人の遺体が見つかった事件に衝撃が走っています。一体、どんな動機があったのでしょう。白石容疑者とはどんな背景をもった人なのでしょう。遺体を冷蔵庫に保管していたなど、行動の異様さにも戦慄がはしっています。 被害者の多くがSN…

毎日が面白いかどうか

古い本を整理していたら、「海馬 脳は疲れない」という池谷裕二氏、糸井重里氏の対談を編集した単行本が出てきました。この本は文庫になったと記憶しているので、随分古いはずと思ったら、2002年となっていました。15年前かあ。 ぱらぱらめくってみましたら…

精神看護学会

松江で開催された学会に参加してきました。臨床的な研究報告が多く、精神看護の現場の困難や看護師のチャレンジがありありと報告され、刺激を受けてきました。 今回は同行参加したのですが、帰る前に出雲大社まで足を伸ばす計画を立ててくださり、羽屋という…

彼岸花

家の土地のさら地になった所に、草がはえ、しばしば抜く必要があって大変なのですが、彼岸花の根が残っているみたいで、ぴったりお彼岸に赤い花をつけ、目を引いて、季節を知らせてくれています。 ポッポッと咲いていて、かわいらしいです。

演劇実験室の試み

第8回プシコ・ナウティカの会に参加してきました。松嶋健著「プシコ ナウティカ」の抄読会で、今回は第6章「演劇実験室と中動態」でした。 「劇団態変」でボランティアをされている研究者が報告してくださり、興味深い話しを聞かせて頂きました。 第6章では…