空気を読む

 

Be掲載の部きっ長さんには、いつも笑わされていますが、この土曜日のは、「空気を読む」の巻、面白そうとさっそく読み進めると、新商品のチョコを選定する会議の成り行きでした。

マイペースに自分の持論を素直にアピールする部きっ長さん。自分の意見ではなく、社長の一言一言に揺られ合わせて「調子よく」意見を二転三転させる本部長と常務。流れは本部長と常務に優勢かのようで、権威ある社長に二人が依存するグループが前に出てきて展開し、新商品のチョコの調合の選定という会議の主目的に各社員が忠実に向き合う流れからどんどん外れていきます。

途中、器用に合わせようとしない部きっ長さんがグループから外されて行き心配になりましたが・・・最後の落ち。社長が部きっ長さんの意見は自分の娘と同じ意見だと本部長と常務のすり寄りを翻し、部きっ長さんの意見が取り上げられたのでした。あとの二人は・・・実は部きっ長さんの選んだチョコもありだと思っていたと、社長にさらにすり寄りますが既に遅し。

社長はどのような思惑でこの会議を進めたのでしょうか。チョコを選定する目的と社員の向き合い方と両方を見ていたのでしょうか。

所属グループの空気を読むことにますます重きが置かれ、自分の意見が異なっていても、それは押し込めて、空気の主流派に合わせることが必要とされているような圧力を感じることも多々あり、そういう時には息苦しく感じます。そんな中、部きっ長さんに、愛嬌と親しみを感じました。

  

(部きっ長さん)11月18日:朝日新聞デジタル