2015-01-01から1年間の記事一覧

出会ってよかったもの

BOOKS19 ー特集恒例アンケート 今年の収穫をーでは、「本」と「本以外」の今年出会ってよかったものが題材のアンケート結果がまとめられていました。アンケートの対象は原稿依頼、本関係、本誌の関係者ということですが、ライター、カメラマン、画家…

研究3 研究対象へのまなざし ー二つの母国に生きてー

今年、9月に発刊されたドナルド・キーン氏の文庫本「二つの母国に生きて」は、1980年代までのキーン氏の研究のプロセスと成果が概観できるものでした。当時のリーダーズ・ダイジェスト日本版用に執筆されたものが中心に編集されていて、誰にでも読みやすい文…

どうだんつつじ

近所のどうだんつつじの紅葉です。通勤途中に通りすぎていた時には気がつかなかったのですが、お休みでお天気も良かったせいか、小さなアピールが目に飛び込んできました。

看護教育6 今どきの看護とは?

考えることは沢山あるのですが、さっぱりまとまらないまま時間ばかりが過ぎました。それで、いいかげん、まとまるまで待つのをあきらめました。 考えてしまう一つは、看護とはどういうものになってきているのだろうか?ということでありました。臨床看護の話…

晩秋

2日くらい前の朝ですが、職場へと急いでいたら、すすきが朝日に照らされ光っていました。思わず足をとめてしばらく見とれておりましたが、秋も終わりに近づいたなあとふと寂しい思いになりました。 数年前まではこうして足をとめることはなく、忙しい日々に…

ツワブキ

菊のような花、何だろ⁉ と思って毎日気にしていましたが、ふきの花でありました。花言葉…困難に負けない ですって。わたしを励ましてくれるように、目に入るべくして、入って来たのでしょう❗

精神保健看護5 看護におけるdoingとbeing そしてbeingを教えること

超高齢社会に向けた看護職の需給見通しは、決して楽観できない状況にあり、2025年に約200万人の看護職員が必要なようですが、少子化の影響で新卒のみではまかなえず、潜在看護師70万人に頼らざるざるを得ない状況1)にあります。 人手不足は、じっくりと、…

アルコール2 アルコール依存とアディクション

とある大学に毎年一回出張し、アルコール依存症とアディクションについての講義をさせていただいています。なぜか、毎年曇り・・・。今年は桜の木の葉から少しの木漏れ日が・・・。 アルコール依存症というと、精神科病棟には、飲酒によって人間関係、社会…

ハナミズキ

ハナミズキに実がなる季節。葉っぱはすでに枯れ葉に化しているのですが、実がなっています。通勤途中、通りかかりに毎朝目が引きつけられ、写真に撮りたくなりました。まあ、お天気も良く撮影いたしました。 この実に思いを寄せていると、なんか優しく励まさ…

精神保健看護4 患者の体験を全体的に捉えるには

先日ご講義「生きることと病むこと-その歴史的変遷」を拝聴した時のことです。ご講義は、一般市民を含めたかなり幅の広い参加者に対して、ご自分の病気体験にも引きつけながらの、医療史入門とも言える内容でした。 途中では、ふむふむと納得しながら聞いて…

万華鏡

先日、記念にといただいた万華鏡。 小さいころ、カラフルな色がつくる世界に魅せられて、くるくる回しては自分だけの秘密ができたかのようにドキドキしたのを思い出しつつ覗いてみたら、これはまたなんと美しい春の世界。 左側の透明部分に落ち着いた桃色の…

精神保健看護3 ナラティブと看護

看護学にナラティブという言葉が入ってきて15年以上が経ちますが、最近では療養型病院の新人研修に、自分の看護をナラティブに語るというテーマが設けられるなど益々注目されているようです。 ナラティブ理論は最初は文芸作品の吟味から発展したのですが、話…

曼珠沙華

曼珠沙華。 今年は赤と白の花がカメラに丁度いいアングルだから、写真撮ったら?と母に勧められ、やや重い腰を上げて撮影しました。 結果、実物よりきれいに撮れて満足していたら、母が覗きこんできて、あらっ、私はもっとお花を大きくしたわよ、と自分のを…

インサイド・ヘッド

「感情」をテーマにした映画というので、夏から始まった上映があやうくも終わりそうになるところを、最近観に行ってきました。 父の転勤でミネソタからサンフランシスコに転居し、新しい学校に通うことになった11歳のライリー。彼女の感情を司る5つの感情た…

精神保健看護2 こころを身体で感じ、しかし感じないで

看護場面では、体温/血圧の測定や、動けない患者さんの移動の時などに、患者さんに触れることを通して、患者さんへのこころへの共感が生じることがしばしばあります。冷たい患者さんの身体からは、冷たく心もとない震えるような気持ちを、ずっしりと重い患…

川角を訪ねて

職場から2時間半以上かかったでしょうか。埼玉県の川角にある大学にでかけました。 越生線(おごせせん)というローカル線の一駅で、午後の車内にはジャージ姿の高校生の元気な姿が散在しておりました。目指すはここから徒歩で10分か15分。久しぶりに晴れ間…

看護教育5 からだとこころをつなげる人間理解

ここ2年ほど、言語中心の体験グループと身体中心の体験グループに参加する機会を持っていたのですが、同じ時期に体験するなかで、看護が常にからだを対象とするものであるにかかわらず、身体と言葉をつなげる科目がとっても少ないことに気がつきました。 入…

仕事を離れて

夏休みを小刻みに取っています。今日は知人と3人で、銚子で短いひとときを過ごしました。3人の誰かが雨女だったのかどうか…最近では珍しく、まる一日曇りと雨で、青い海の眺望!という訳にはいきませんでしたが、東京を離れ仕事を離れ、普段と違った風景の…

精神保健看護1 薬のはなし

薬の内服を勧めるー勧められる という関係は、看護師と患者の間では切っても切れない関係のひとつです。ところが、しばしば報じられているように、抗精神病薬の副作用の問題は減少することなく、患者さんの多くが困っています。のどが渇く、ふらふらする、便…

ぼんおどり

来週末は盆踊りのようです。裏通りの商店街ですが、毎年子どもががやがや集まってきます。中学生くらいまでは、友達同士で呼び合って夜9時くらいまでたむろったり、かき氷食べたり。 自動販売機の後ろあたりが事務所ですが、日中からスイカ割りなんかもやっ…

教育4 看護過程

看護過程は、専門職としての看護実践の方法論として、常々論議されてきました。この方法論には2つの流れがあって、一つは問題解決過程、もう一つは人間関係展開のプロセスとなっています。前者に傾斜すると脱感性、後者に傾斜すると感性に振り回されるよう…

水引か槿か

玄関までの狭い通路に向って、このところ急に背丈が伸びてきた「水引」。その小さな自己主張に引かれて、では写真にと苦心して撮ろうとしたのですが、あまりにも細いので拡大しきれず奮闘していたところ、後ろから母がやってきて、 ほら、これは槿、韓国の国…

君たちはどう生きるか

5月の連休に片づけをしていたら出てきたこの本、焼けて茶色くなっていたのですが、なぜか「読まなくては!」と駆られカバーをかけて読みだしました。けれども読み上げるのになんと2ヶ月近くもかかってしまいました。昔一度は読んだのですが、主人公が中学生…

教育3 学会での教員ワークショップ

つくば国際会議場で開催された学会で精神看護学教員のミニワークショップを行ってきました。会議場があるあたりは緑が多く、美しい都市でした。 これが会議場。内部は広々とゆったり、芸術的な空間で、さすが国際会議場といった感じでした。 精神看護学教員…

えへん!

わしは、梅じゃ!

なまけ者と雨

雨が続いたからかこの文章があったのを思い出しました。それから、いつも、家の近所の木々を目を細めた穏やかな表情で眺めていた亡き祖母も。 雨はいやだとばっかり思っている私は、こうした雨の心情を自然の心情を忘れてしまったのだろうかと、ふと悲しくな…

紫陽花

紫陽花は雨上がりがいいと思って、週末写真を撮りました。 いろいろと撮ってみたのですが、思いのほか一番気にいったのは、このガクアジサイでした。まだ雨雲が広がっている空に向けて下から撮影したのですが、この一輪、なぜかほっとするような気持ちにさせ…

職業4 マインドフルネス

職業選択において、内なるものに気づくことの大切さがアピールされるようになりました(職業3 働き方について 自らの声を聴くこと 参照)が、これは、今時の社会変化、つまり速さと複雑さへの適応に向けた対処とも言えるでしょうか。精神医療においても、最…

しゃしんさまざま

スマートフォンで写真を撮ることが多いのですが、後になって見直してみると、 その時の気持ちの色に近い写真を撮っていたことに気づきます。 これは、結葉ということばを知って、きれいな言葉だと感激して、撮影してみたけれど、なかなか上手くいかず、けれ…

岬カフェ

5月の連休。昔は子どもの少年野球の試合の準備や観戦や後片付けで、あっという間に過ぎて行きましたが、最近では、冬物と夏物の入れ替えをする以外は、特に遠出するでもなく家で過ごすことが多くなりました。年末年始やお盆のように慌ただしい行事のようなこ…