仕事を離れて

夏休みを小刻みに取っています。今日は知人と3人で、銚子で短いひとときを過ごしました。3人の誰かが雨女だったのかどうか…最近では珍しく、まる一日曇りと雨で、青い海の眺望!という訳にはいきませんでしたが、東京を離れ仕事を離れ、普段と違った風景の…

精神保健看護1 薬のはなし

薬の内服を勧めるー勧められる という関係は、看護師と患者の間では切っても切れない関係のひとつです。ところが、しばしば報じられているように、抗精神病薬の副作用の問題は減少することなく、患者さんの多くが困っています。のどが渇く、ふらふらする、便…

ぼんおどり

来週末は盆踊りのようです。裏通りの商店街ですが、毎年子どもががやがや集まってきます。中学生くらいまでは、友達同士で呼び合って夜9時くらいまでたむろったり、かき氷食べたり。 自動販売機の後ろあたりが事務所ですが、日中からスイカ割りなんかもやっ…

教育4 看護過程

看護過程は、専門職としての看護実践の方法論として、常々論議されてきました。この方法論には2つの流れがあって、一つは問題解決過程、もう一つは人間関係展開のプロセスとなっています。前者に傾斜すると脱感性、後者に傾斜すると感性に振り回されるよう…

水引か槿か

玄関までの狭い通路に向って、このところ急に背丈が伸びてきた「水引」。その小さな自己主張に引かれて、では写真にと苦心して撮ろうとしたのですが、あまりにも細いので拡大しきれず奮闘していたところ、後ろから母がやってきて、 ほら、これは槿、韓国の国…

君たちはどう生きるか

5月の連休に片づけをしていたら出てきたこの本、焼けて茶色くなっていたのですが、なぜか「読まなくては!」と駆られカバーをかけて読みだしました。けれども読み上げるのになんと2ヶ月近くもかかってしまいました。昔一度は読んだのですが、主人公が中学生…

教育3 学会での教員ワークショップ

つくば国際会議場で開催された学会で精神看護学教員のミニワークショップを行ってきました。会議場があるあたりは緑が多く、美しい都市でした。 これが会議場。内部は広々とゆったり、芸術的な空間で、さすが国際会議場といった感じでした。 精神看護学教員…

えへん!

わしは、梅じゃ!

なまけ者と雨

雨が続いたからかこの文章があったのを思い出しました。それから、いつも、家の近所の木々を目を細めた穏やかな表情で眺めていた亡き祖母も。 雨はいやだとばっかり思っている私は、こうした雨の心情を自然の心情を忘れてしまったのだろうかと、ふと悲しくな…

紫陽花

紫陽花は雨上がりがいいと思って、週末写真を撮りました。 いろいろと撮ってみたのですが、思いのほか一番気にいったのは、このガクアジサイでした。まだ雨雲が広がっている空に向けて下から撮影したのですが、この一輪、なぜかほっとするような気持ちにさせ…

職業4 マインドフルネス

職業選択において、内なるものに気づくことの大切さがアピールされるようになりました(職業3 働き方について 自らの声を聴くこと 参照)が、これは、今時の社会変化、つまり速さと複雑さへの適応に向けた対処とも言えるでしょうか。精神医療においても、最…

しゃしんさまざま

スマートフォンで写真を撮ることが多いのですが、後になって見直してみると、 その時の気持ちの色に近い写真を撮っていたことに気づきます。 これは、結葉ということばを知って、きれいな言葉だと感激して、撮影してみたけれど、なかなか上手くいかず、けれ…

岬カフェ

5月の連休。昔は子どもの少年野球の試合の準備や観戦や後片付けで、あっという間に過ぎて行きましたが、最近では、冬物と夏物の入れ替えをする以外は、特に遠出するでもなく家で過ごすことが多くなりました。年末年始やお盆のように慌ただしい行事のようなこ…

職業3 働き方について、自らの声を聴くこと

「溢れるほどたくさんデータがあるからこそ、新しい情報化社会のなかで直観の重要性はますます増していく」ー ジョン・ネイスビッツが30年前に著書「メガトレンド」のなかで述べた言葉です。 まさにその時代が到来し、働き方について書かれている本を開いて…

大きな木

近所の公園にある桜の大木ですが、区の管理者が2年くらい前に枝を払ってしまい、それから葉も見られなくなって気になってます。新しい枝はあるかしら? もともと、一人住まいのお家だったのですが、たぶんお亡くなりになり、その後、その広い敷地を、区が引…

研究2 研究テーマについて

就職して30年も経ってくると、自分が行ってきた研究のテーマがさまざまにつながっていることに気づきます。 私の場合、一番はじめは看護専門学校の卒業研究で、清拭に使用するベースンの細菌培養を行いました。学生の時は、人間関係や心理に関心を持ちつつも…

なるようになる

新幹線で読む本はないかな?と品川駅の書店を回っていて目についた本「人生をいじくり回してはいけない」ちくま文庫。水木しげる著とあって、小学生時代に観た「ゲゲゲの鬼太郎」が脳裏によぎり手に取ってそのまま購入してしまいました。そういうと、しばら…

お引っ越し

研究室を引っ越しました。今年は退職者が多かったので私だけではないのですが、今の職場で3ヵ所目です。これまで何ヵ所?と数えたら、覚えてるかぎり8ヵ所目の研究室になったことがわかりました。歳を取ってきたせいか、今回は体力的にスムーズじゃなく、昨…

教育2 実践的職業教育と看護

昨年末から、大学の在り方についての討論が騒がしく行われていましたが、アカデミックなG型大学と職業教育中心のL型大学の分類表を見た時には、正直驚きました1)。 けれども、先日、文科省の有識者会議(第12回)2)における、実践的な職業教育を行う新た…

幕が上がる

不思議な涙を誘う映画でした。 演劇部の部長 高橋さおりと部員たち、演劇部指導 吉岡先生、そしてさおりのお母さん。違った世代の女性たちが絡み合ってつくる物語。 わたしは、と言うと、すでにお母さん世代だからか、どの役にも同一化でき、それぞれの場面…

職業2 サードプレイス

日常生活を送る場所には、家庭、職場の他に、カフェ、居酒屋、雑貨屋、食堂などのインフォーマルなコミュニティの場があって、これらのバランスによって充実した毎日が送れると言います。この家庭でも職場でもない、3つめのコミュニティの場は「サードプレ…

団塊世代の定年退職

年度末になって退職者送別会の時期になりました。 今年は、わたしにとって、お世話になった方々がたくさん定年退職される年となりました。昨年末から、記念会のお知らせをいただいたり、職場ではゴミ箱の近くに頻回に図書が山積みされていたりと、ご退職を実…

アルコール1  未成年者の飲酒と居場所の欠如

最近起きた川崎の事件記事で、事件前に少年がアルコールを摂取していたという部分に目がしばりつけられました。アルコール関連問題が今までにない深さで日常生活を脅かしているという危機感を感じました。 WHOの調査によると、2012年の飲酒による死亡者数は3…

教育1 看護基礎教育の方向はいづこに?

看護基礎教育の焦点は、看護の本質や方法論にありましたが、バブル崩壊後の臨床看護に、コンシューマーという言葉が加入されるようになったころから、徐々にその方向を変えていったように思います。 このころから、医療への市場原理の導入が加速化し、看護師…

息子からのプレゼント

息子がようやく20歳を迎え大人の仲間入りをしました。それまでは、自宅で酒類を飲むことはなかったのですが、これで一挙に解禁されました。 さて、冬の入り口、私の母、つまり彼の祖母が赤玉スイートワインにはまり、近くのスーパーで買ってきたものを食前酒…

広い河の岸辺

朝のテレビ小説「マッサン」と「花子とアン」でお馴染みになった歌です。マッサンでは、主人公エリーが口ずさんでいました。約340年前のスコットランド民謡「The Water is Wide」。中高年が火付け役となって大ヒットになったそうです。あちらこちらで歌われ…

研究1  研究者とは何をする人か?-キュレーターという仕事を知って

ある記事から、「キュレーター」という言葉が目に飛び込んできて関心を持ちました。森美術館の荒木夏実氏のインタビュー記事でした。キュレーターとは、展覧会の企画と実施をする人で学芸員に似ていますが、より独立性があって、総合的に任されているイメー…

職業1 働き方のゆくえ

自動車会社への他業種の参入が話題になっています。排ガス規制を背景にした電気自動車、インターフェイス、カーコンピューティング。あらゆるモノがインターネットでつながっていく将来への可能性を開く一産業の話題です。 こうした参入は、IT系人材の自動車…

ドラムかんー真っ黒になってボールを追いかけたあの頃

久しぶりに高校時代のバレー班の同級生に会って楽しいひとときを過ごしました。あれから40年にもなろうとしています。 わたしたちのバレー班では名物の顧問、年子先生がいて、毎年の合宿には彼女がつくった「ドラムかん」という練習メニューがありました。年…

おとなりの紅梅

寒い日暖かい日がじゅんぐりに続く2月、梅がちらほら開花しています。うちの庭の梅はまだつぼみ。写真は、お隣さんの玄関先にある紅梅です。この梅は、毎年、早めに咲くので、あら綺麗と思っているうちに、満開になり、散っていってしまい、これまでカメラに…